生産農家の活性化を目指して。次世代に繋げる、無農薬という選択

土作りが「美味しさ」を左右する!深蒸し煎茶の部、日本一の有機栽培茶
松下園代表の松下芳春さんが就農した当時は減農薬で栽培。
お茶の芽を守る天敵を農薬で殺したくないという想いから、本格的に無農薬茶栽培を開始したのが35年ほど前でした。その後、都内の商社を通じてEU統合前のドイツに輸出。有機栽培には、有機JAS法が制定された2001年から、取り組んでいます。とくに松下園がこだわったのは、山のように積み上げられる堆肥作りです。多いときで約1000トンにおよぶ堆肥は、もみ殻や周辺の茶草となる枯れた笹、ワラ、ススキを堆積し、発酵させて腐葉土にしたもの。この堆肥作りが無農薬茶の品質を左右するといいます。
無農薬栽培には苦労が尽きませんが、数々の困難を乗り越え、2021年には第75回全国茶品評会の深蒸し煎茶の部において農林水産大臣賞を受賞。実はこの受賞、生産・加工を担当する息子の彰さんの力が大きいといいます。
生産農家がきちんとした生計を立てるためにも、新しいチャレンジとともに次世代へと繋げていきたい、それが松下園の願いです。






